みらくる・らぼ

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みるく・ごっく~り ~左重心での社交ダンス 作成日:2011/05/12、最終改訂日:2011/05/16

§み-14:(参考)前腕を捻らないホールド


日本の社交ダンス(スタンダード種目)では、「手首と肘は連動して動くもの」というのが常識になっているようで、「前腕(二の腕)の捻れ」は想定外!

つまり・・・・
 「手首と肘を逆回転させる(肘を動かさずに、手首だけを回転させる)」
 「前腕(二の腕)にねじれを作ることで、ボディにエネルギーを与える』
といった発想は、全くといっていいほど、存在しないようです。


見ての通りです。

でも・・・・・ ちょっと、待て!!!

実際の日常生活において
 左利きの人が、左手で、お箸を持ってご飯を食べるとき、
 左利きの人が、左手で、鉛筆を持って、字を書くとき、
「左手首」と「左肘」は連動しません。
左肘が動かないようにしながら(肘に左回転を掛けながら)、左手首だけが動かします(左手首の右回転)。 これが「左手を使った無意識の日常動作」です。

トッププロの先生に、「手首と肘が連動して動くため・・・」と言われてしまったら、左利きの人は困ってしまいます。 左利きの人は、日常生活ができなくなります(笑)。

社交ダンス(スタンダード種目)においては、男女ともに、左腕(左手首・左肘)の役割は非常に重要です。
特に、女性の左腕(左手首・左肘)は自由に動かせる上に、ネック(頭)が左側に位置してますので、左手首・左肘の回転方向は、女性にとって「極めて重要」な役割を果たします。

にも、関わらず、日本の社交ダンスにおいては(トッププロのレベルにおいても)
左肘を外旋させたまま、左手首を内旋させる(肘と手首の逆回転)」という動きが、全く想定されていません。

−*−

でも、日本の社交ダンスでは、「手首と肘は、連動して動くことが大前提」になっています。
それは、何故でしょうか?

社交ダンスには、「左利きの先生が極めて少ない」という理由があるのかもしれません。
左手の「繊細な動き」は、左利きの人のほうが良く知っています。当然です。
左手の動きは、右手の動きとは異なる部分が多いので、右利きの人には気がつかない事が非常に多いです。

だけど、それだけではないようです。

日本の社交ダンスでは、「両肘を横に張る」ことが、基本のホールドであると、教えられる事が多いようで、それが最大の原因であるように思われます。


実際、「両肘を横に張る」と、どうなるか?

「両肘を横に張る」と、必ず「手首と肘が連動する」ようになります。

つまり、「手首と肘を逆回転させて、前腕(二の腕)に捻れを作る」ということが物理的に不可能になります。

つまり、「両肘を横に張る」というホールドを「社交ダンスの基礎」としている限りにおいては、「手首と肘が連動して、同じ方向に回転させたとき」カラダの動き(筋肉の動き)だけで踊らざるを得ない・・・・ということになるわけです。

−*−

具体的に、少し、詳しく見てみましょう。

まずは、堀口史朗先生の「ダンステクニック革命」



ダンステクニック革命/堀口史朗著 126〜127ページより 

  さて、男子のホールドを説明すると、左手の上腕が外旋。これで肩が落ち着きます。左肘から先、左前腕は回内させます。
右手は、上腕が外旋、前腕は回外させます。回外すると、手の平が少し上を向くような状態になります。手の平は小指側を女子の肩甲骨の下に添える感覚を持って下さい。決して女子の肩甲骨を押さえ込んで動かない状態にしないこと。
両手首は素直に伸ばし、左右の親指は前腕の親指側のラインに沿って一直線上にある感覚に揃えます。

 次に女子のホールドですが、女子の上腕は左右とも外旋です。そして前腕もどちらも回内します。親指は前腕の親指側ラインがまっすぐになる。これは男子と同様です。
左手は親指側に接点が強くあり、決して男子の上腕をわしづかみにしないこと。

「手首と肘は連動して動く」ということなので、女性のホールドは、左右とも「手首は内旋」「肘も内旋」となるようです。

男女とも、左前腕(左手首・左肘)は、回内(=内旋)になっていますが、右前腕(右手首・右肘)に関しては、男性は「回外(=外旋)」、女性は「回内(=内旋)となっており、男女で異なっている点に注目しておいてください。

−*−

続いて、安東寿展先生の「ダンスのいろは」(ダンスビュウに連載)

まずは、右肘の扱いですが、こちらは、男女とも、右肘は内旋すべきであり、外旋はNGと言う説明になっています。



ダンスビュウ2010年10月号59ページより

さて、写真(9)と写真(10)の男性の右肘を見比べて見てください。写真(9)は「肘がしっかり張られている」、「肘が落ちていない」、写真(10)は、「肘が張られていない」、「肘が落ちている」、と表現することが多いでしょう。

実際、写真(9)は右肘が内旋している状態、写真(10)は内旋がほどけてしまった状態です。写真(11)と写真(12)も同じです。



「ダンステクニック革命」では、男性の右腕は「回外(実質的に、肘は外旋)」と言ってますので、違うことを言ってるように思えます。

実際には、「ダンステクニック革命」「ダンスのいろは」共に、「右手首:外旋」「右肘:内旋」による、「前腕(二の腕)の捻れ」を使っていると解釈すべきなのでしょう。 右手で「ネジを締める」ときと同じ、右前腕の動きだろうと思いますが、右腕前腕の動きは、(左腕と違って)気がつきにくいです。


次は、左腕の肘の扱いです。



ダンスビュウ2010年10月号59ページより

実際、写真(9)は右肘が内旋している状態、写真(10)は内旋がほどけてしまった状態です。写真(11)と写真(12)も同じです。

腕を上に上げようとすると、写真(12)のように、肘が外旋してしまいます。肘を内旋にすると腕を上げることができません。結果ボディを引き上げて踊ることに繋がります。

これは、「左手首と左肘を同時に動かす」ときの比較です。
写真(11)は、「左肘内旋+左手首内旋」です。
写真(12)は、「左肘外旋+左手首外旋」です。
「左肘外旋+左手首内旋(前腕の捻れ)」は、想定外になっています。

左肘を前に出した状態で左肘・左手首を内旋させると、左肘・左肩が持ち上がります。(左手首よりも左肘の方が高くなろうとするので、肩が痛くなります)
なので、写真(11)のように「左肘は、横に張り出しなさい!」ということになっているはずです。

写真(12)は、左肘を外旋させるというより、左手首を外旋させた状態。
背中に全く力が入らず、背中の筋肉が使えず、反り返った姿勢になります。
これでは、ダメですが、ダメな原因は「左肘の外旋ではなく、左手首の外旋」です。


さて、安東先生は、「肘の内旋が持つエネルギー」について書かれていますが、ほんとうに、それで良いのでしょうか?

手首と肘との関係を無視して、「肘の内旋」だけを取り上げて良いのでしょうか?


ダンスビュウ2010年10月号59ページより

ここで改めて、肘の内旋と外旋、どちらが運動に適しているか、運動エネルギーがあるか確認していきましょう。
試しに、写真(13)のように肘を内旋して組んでみましょう。二人が近寄っても(写真(14))、元に戻す力、跳ね返すパワーがあり、写真(15)のように離れても、離れすぎることもなく、相手とコネクションし続けられます。
肘を外旋して組むと(写真(16))、エネルギーはすべて逃げて、バランスを保つことが難しくなります。


確かに、写真(13)のように、二人が両腕(両手首・両肘ともに)を内旋させると、お互いに「相手の腕」を押したり引いたりすれば、ボディにエネルギーを与えることができます。 これは、合意します。

しかしながら、社交ダンス(スタンダード種目)は、相手の腕を押したり引いたりするときのエネルギーを使って、踊るモノなのでしょうか???

「相手の腕を押したり引いたりすることによって、自由に動くボディを作る」という発想や、「ボディコンタクトが外さないために、相手の腕を押したり引いたりする」という発想が、ほんとうに正しいのでしょうか???

これを検証するには、左肘を外旋させて、左手首だけを内旋させる、「みるく・ごっく〜り」(左の図)と比較してみればわかります。 両者の違いは一目瞭然です。

左肘・左手首の力を抜くと、男女のコンタクトは緩みます。 そして男女が「左肘外旋、左手首内旋」による、「左腕前腕の捻れ」によって、左の背中が前に出て右の股関節が後ろに下がります。二人のコンタクトが強くなります。
男性の左手首の内旋が、女性の右手を通して、女性の左手首に伝わります。

二人がお互いの腕を使って、押したり引いたりする必要など、ありません!


なお、写真(16)は、「肘を外旋して組む」と書いてありますが、実際には「手首も肘も、ともに外旋させて組む」時の組み方です。 これがダメなのは、前述の通りです。

−*−

このように、日本の社交ダンス(スタンダード種目)では、トッププロにおいても
「肘と手首を同時に内旋させる」か、「肘と手首を同時に外旋させる」かの二者選択になっており、「肘と手首を逆回転させて、前腕(二の腕)に捻れを生じさせる」という発想は存在しない(想定の範囲外)ようです。


《 知らない事を習う 》


 誰でも「知らない事」は、たくさんあります。
「知らない事を知る」ということは、面白いことです。

社交ダンスにおいても、「知らない事・気づかないこと」がたくさんあるからこそ、「勉強したい!」という気持ちになるのだろうと思います。

人間の「カラダの動き」は、複雑なので、「想定外のカラダの動き」というのは、たくさんあります。
特に「社交ダンス」は、「想定外のカラダの動き」を多用するので面白いです。


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