みらくる・らぼ

〔§座〕
「背筋を伸ばせ!」
  と言うけれど・・・
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躾(しつけ)に潜む、
  大きな危険
「背筋が曲がらない姿勢」
  を作る!
骨盤の天辺(腸骨陵)と
  前かど(上前腸骨棘)
右手は拳(陽/太陽)、
  左手は掌(陰/月)
ニー・アップ!
~「膝を持ち上げろ」
  という指導
骨盤が「立つ」
 骨盤が「丸くなる」
 ~背骨と太腿の角度
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「背筋を伸ばせ!」と言うけれど~文明のイタズラ 作成日:2013/10/28、最終改訂日:2014/10/04

§座-21:骨盤の天辺(腸骨陵)と 前かど(上前腸骨棘 ASIS)


姿勢を立たして背筋を伸ばすとき、
  骨盤を前傾させて、太腿を持ち上げれば良いのか?
それとも、
  骨盤を後傾させて、太腿を押し下げれば良いのか?
どちらの方法でも、姿勢を立たすことが出来ます。 

なぜ、2つの方法があるのか?
この本には、興味深いことが書いてあります。


「人間の骨盤は、左右対称になっていない」ということです。


痛みや悩みを解決する!
   
足についての本当の知識

・著 者:水口慶高(著)・木寺英史(監修)
・価 格:1400円+消費税
・発売日:2013年02月
・出版社:実業之日本社
・ページ数:191ページ
詳細・レビュー・購入→ (Amazon)(楽天ブックス)
■ Amazonの内容紹介
足は「立つ」「歩く」という人間の基本動作の基点を作っている部位。
この「足」の環境が姿勢や歩行で崩れてしまうと、体のあちこちに歪みをつくり、不調の原因になる。
本書では、スーパーフィートジャパンで多くの人々の足を見てきた水口慶高氏、常足身体研究所の木寺英史氏が、日常生活の中で「立つ」「歩く」「走る」時の足の使い方、足と体の関係、昨今のランニングブームと足の問題など、具体的な事柄をとおして、
本当の足の仕組みや働きを知ることの大切さ、代表的な足の悩みである「外反母趾」や「腰痛」「肩こり」などの原因をさぐり改善するための知識を、実際に試せるミニテストや動作に現れる事象を交えながら解説する。
日常生活を快適に送りたい人からマラソンなどのスポーツを楽しむ人まで、体の痛みや悩みを解決するヒントがつまった内容だ。
 


左の骨盤は「後傾」気味、右の骨盤は「前傾」気味になった状態で、左右の骨盤がくっついている。

だとすれば、椅子に腰掛けたとき、「左に重心をおいた場合」と、「右に重心を置いた場合」では、骨盤に対する力の掛かり方が変わってくるであろうことは、容易に想像できます。

そうすると、座り方(腰掛けた時の背筋の伸ばし方)が変わってきたとしても、不思議じゃない。


■ 骨盤の付き方は、左側は後傾、右は前傾。 左右にズレがある。

この写真を見る限り、腸骨陵は右が高く、ASISは左が高い。
この時点で、人間の骨盤は、「左右対称に、なっていない」ことがわかります。


  痛みや悩みを解決する!足についての本当の知識 166ページ
CHAPTER 6「足」と「からだ」・・・・・・おまけの話
左足と右足の違い
  〔前略〕
・・・・。
左右非対称には法則性があるように感じています。

例えば写真1−2のように 、腰骨のいちばん高いところ(腸骨陵)の高さを計ると、右の方が高い人がたくさんいます。そして、×印は、手で触ってすぐわかる腰骨の出っ張り(上前腸骨棘=ASIS)ですが、この位置関係は逆に右が低くなります。

イラスト1見てください、横から骨盤を見た図ですが、正面から見た写真と照らし合わせると、右の骨盤が前傾していることが分かると思います。

みなさんも、確認してみてください。ほとんどの人がこの様になっているはずです。
  読み方:  腸骨陵(ちょうこつりょう)、上前腸骨棘(じょうぜん・ちょうこつきょく)=ASIS

「腸骨陵(ちょうこつりょう)」と、「上前腸骨棘(じょうぜん・ちょうこつきょく)=ASIS」という、難しい言葉が出てきてます。

でも、難しい言葉を覚える必要なんて、まったくないと思います。
ただ、骨盤の「一番高いところ」と、骨盤の「前側の角」だと、覚えておけばいい。

さて、ここで問題です。

人間には「平衡感覚」というものがあります。「左右を水平に保つ感覚」ですね。

ボディの平衡感覚を取るには、左右の骨盤を平行にすればいい。
・・・・といいたいところですが.....あれっ?あれっ? なんだこれ!!


写真を傾けてみると一目瞭然。
  ・左右の「腸骨陵」を水平にすると、左右の「ASIS」は大きく傾きます。
  ・左右の「ASIS」を水平にすると、左右の「腸骨陵」は大きく傾きます。
人間は、どっちを水平にすることで、平衡感覚を取ってるんだ??

膝から下の左右の違いが、ヒントになるかもしれません。

  痛みや悩みを解決する!足についての本当の知識 166ページ
CHAPTER 6「足」と「からだ」・・・・・・おまけの話
左足と右足の違い
   ここではまず、左足と右足は違うという話をしていきたいと思います。
人間の体の中で左右対称な部位はひとつもありません。
写真1−1を見てください。

同一人物の足で、一見同じように見えますが、向かって右側の足のほうがひしゃげています。
そして、スネの湾曲が大きく、左に比べてヒザが内側に入っており、ヒザ頭の高さも右の方が低い位置にあります。

このように、すべての人が左右非対称に機能していると言っていいでしょう。特に内蔵は非対称です。右にはもっとも重い臓器の肝臓が位置しているため、人間の体は単純に考えると右側が重いはずなのです。
<以下略>
 

右足のアーチが低く、右足の膝頭が低い。
結果的に、静止して立った時には、「腸骨陵」の線と「ASIS」の線の中間が、水平になっている。

でも、それだけでは、(動きの中で)平衡感覚を、どこで取っているかはわからない。

ならば、実際に、両方やってみて、動きの違いを比較する!!
これに限ります。


両方の腸骨陵(骨盤のてっぺん)を指で押さえた時と、
両方のASIS(骨盤の前かど)を指で押さえた時では

足の動きい、ボディの動き、全てにおいて、
 想像を絶する、大きな違い
の存在に、気づくと思います。

どっちも同じ?あり得ません。外見上は、似たような感じなのですが。。。

やってみましょう!


■ 足踏み(膝を持ち上げる)での、平衡感覚の比較

両方の腸骨陵(骨盤のてっぺん)を指で押さえた時と、
両方のASIS(骨盤の前かど)を指で押さえた時の、
両足の動きの違いを確認します。


両方の腸骨陵(骨盤のてっぺん)を指で押さえて、膝を持ち上げるときは、
意識して、「太腿を持ち上げる」ようにすれば、簡単に持ち上がります。

太腿を持ち上げれば、膝が持ち上がる。
持ち上げた方の骨盤も、一緒に持ち上がります。
太腿の力を抜けば、足は地面に着きます。


両方のASIS(骨盤の前かど)を指で押さえて、膝を持ち上げようとしても、うまく膝は上がってくれません。(太腿を持ち上げようとすると、余計に持ち上がりません)
膝を持ち上げようとすると、「支え足の太腿」が後ろに下がり、ボディが前方に進んでしまいます。

「支え足の太腿」を斜め後方に押し下げるようにして、「踵の外角」を踏んで遠ざけるようにすると、反対側(動く足側)の膝が曲がって、足が持ち上がります。

ただし、「支え足の太腿」と同様に、「反対側の太腿」も、斜め下・後方に下がろうとするので、思ったように持ち上がりません。


■ 左足を横/正面に動かすときの、平衡感覚の比較


両方の腸骨陵(骨盤のてっぺん)を指で押さえた時は、

左足を真横に動かす時【衡-22】は、左足(動かす足)の太腿を軽く持ち上げます。

支え足(右足)の上に体重が乗り、左の骨盤(腸骨陵)が、簡単に浮き上がります。

左の骨盤が浮き上がると、骨盤が一気に、左方向に移動していきます。
骨盤が(浮いた状態)で左に移動すれば、左足は、どんどん左に動いていきます。

左足を正面に動かす時【衡-23】も、左足(動く足)の太腿を持ち上げてます。

左足の太腿を持ち上げると、左足の膝は、どんどん高く持ち上げることができます。 そうすると、左の骨盤(腸骨陵)が浮き上がります。
ただし、左の膝は 膝は高く上がるだけで、前方へは進もうとしません。

そこで、左腕・左肩(または左骨盤)を前方に押し出しながら、右足(支え足)の踵を持ち上げ、支え足で「地面を押し蹴りする」ような感じで、ボディを前方に送り出していきます。

ボディに「右90度の回転」が掛かり、左横へ足を伸ばしたのと同じ動きになります。


両方のASIS(骨盤の前かど)を指で押さえた時は、

左足を真横に動かす時【衡-52】は、右足(支え足)の太腿を、右斜め後ろ・下方向に強く押し下げると同時に、右足(支え足)の踵の外角を強く踏みつけます。

意識的に「左の骨盤を浮き上がらせよう」としても、左右のASIS(指で押さえた場所)の平衡感覚によって、左右の骨盤(ASIS)は水平状態を保とうとします。

左の骨盤(ASIS)が(持ち上げようとしても)持ち上がらない状態で、左足(動く足)の膝を持ち上げようとします。(太腿は斜め下に動くので、持ち上げることは不可能)
そうすることで、左足は地面を滑るようにして、左方向に進んでいきます。

左足を前方に動かす時【衡-52】は、右足(支え足)の太腿を、斜め後ろ・下方向に強く押し下げます。

右足(支え足)の太腿を、斜め後ろに押し下げると、同時に、左足(動かす足)の太腿も、斜め後ろ方向に押し下げられます。
左右の骨盤(ASIS)は、平衡状態を保とうとします。

この状態で、左足(動かす足)の膝を持ち上げようとしても、膝が持ち上がることはありません。膝を持ち上げようとすればするほど、「膝と足首」は、前方に進まざるを得ません。

結果的に、左足全体が滑るように、前方へと進んで行き、左足に引っぱられるようにして、ボディも前方へ進んで行きます。
左足が前方へ進んでいる間、常に左右の骨盤(ASIS)の平衡感覚は保たれ、ボディは、左右両足の中間に収まる方向に、ボディの重心が動き続けます。(左足が地面から浮いているにも関わらず)


■ レッグ・スウィング/前後に足を「ぶらぶら」させた時の平衡感覚の比較

今度は、右足(片足)で立って、左足を前後にぶらぶら、させてみましょう。

足と骨盤は「股関節(こかんせつ)」で繋がっているので、この動きは
   「股関節を支点とした、足の振り子運動」
ということになります。



檜山先生のレクチャーでは、右手を壁に付けて、左足を動かしてます。
実際に、やってみるとわかりますが、骨盤のバランスは、右の股関節(支え足の股関節)の真上に位置する「右の腸骨陵」で取っていることがわかります。

「右の腸骨陵」との平衡感覚を取るためのブレを止めるのは「左の腸骨陵」の微妙な動きでの調整になります。

この方法で、左足を前方に持ち上げるのは、「左足の太腿を持ち上げる」こと。
左足を後方に持ち上げるのは、「左足の太腿を、斜め後方に吊り上げる」こと。
ボディは、常に、「支え足の真上」に貼り付いたままで、前方へは進みません。


マーカスヒルトンのレクチャー(シンプリー・ザ・ベスト ワルツ基礎編)では、左手の指で、骨盤の左側のASISを押さえてます。

「左のASIS」との平衡感覚を取るためのブレを止めるのは「右のASIS」の微妙な動きでの調整になります。

両足を揃えて立った姿勢【3】では、両足の太腿には、斜め下・後方に押し下げる力が掛かっています。

ここから、左足を前に振り出すには、「支え足(右足)の太腿を押し下げる力」を強くしながら、左足(動かす足)の膝を持ち上げようとすれば、左足は前に出ます【5】。

両足の太腿には、「斜め後方に押し下げる力」が掛かってますので、左足の膝の力を抜くと、左足は【1】の位置まで、後ろに下がります。


■ 椅子に腰掛けて、背筋を伸ばす時の動きの比較


これは、次のページ以降で、少しづつ検証していきます。

「椅子に腰掛けて、背筋を伸ばす」ことを考えていくうちに、
  「左重心と右重心の違い」

  「腸骨陵バランスとASISバランスの違い」
との関連が、少しづつ、解明されてきます。


《 腸骨陵バランス と ASISバランス 》

骨盤の平衡感覚を、
  「骨盤の腸骨陵で平衡感覚を取る人」

  「骨盤のASISで平衡感覚をとる人」
では、どちらが多いのでしょうか?

社交ダンスを踊る場合、どちらで平衡感覚を取った方が、綺麗に踊れるのでしょうか?

社交ダンスを教えている「トッププロ」の先生は、どちらで平衡感覚と取っているのでしょうか??

両者のボディの使い方(ダンスで言えば、基礎概念)は、明らかに違うのですから、両方を並べて二者択一で
  「社交ダンスは、こっちが正しい!」
  「こっちで踊ったら、死ぬまで上手にならない!」
と言って貰えば、話は簡単です。

二者択一なので、3秒もあれば、「話」は終わります。
でも、社交ダンスの先生は
・・・・どっちが正しいか、言わないですね。

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