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左の手首がパワーを生み出す ~肘と手首の関係 |
作成日:2011/08/21、最終改訂日:2011/08/22 |
§9-05:〔左足〕薬指の上をボディが通過
社交ダンスでは、よく「足の裏全体を使って踊りなさい」と言われています。
ほかのスポーツでも、「足の裏全体を使いなさい」と言われるかもしれない。
踵(かかと)で着地して、カラダの重さが足の外側(アウトサイド)を通って、親指に抜ける動きがベストであり、 「土踏まずにウエイトを乗せてはいけません!」みたいなふうな解釈をするケースが多いように思います。
これについて、少し考えてみましょう。
左の(鞄-01)も、右の(鞄-05)も、「真っ直ぐに立った姿勢」です。
でも、(外見上の)立ち方が違います。
左の(鞄-01)は肘が「横」、右の(鞄-05)は肘が「下」です。
それ以前に、「動きの基礎」がまるっきり違ってきます。
左の(鞄-01)の姿勢のまま、実際に歩いてみると、左右両足ともに、親指の上をボディが通過します。
左右どちらでもいいので、片方の膝を持ち上げてみてください。 軸足側の「腰」と「股関節」が、ぐいぐい前に出てきます。
腕の動きを見ると、「ともかく、肩甲骨を動かす筋肉を使って、肘と上腕を動かそう!」みたいな考え方です。 「肘と上腕が動けば、手首は無意識に動く」という考え方。
じゃぁ、左の(鞄-05)の「買い物かごを左手に持った場合」は、どうなるか?
右足は、親指の上をボディが通過します。
ところが、左足の上をボディが通過するときの動きは、かなり複雑で興味深いものがあります。 (理由は次のページ)
左右どちらでもいいので、片方の膝を持ち上げてみてください。 軸足側の「腰」と股関節」は、「後ろに下がります」。 そして左の胸が出てきます。
腕の動きを見ると、「左手前腕の内側(肘の内側)に、適度な重さを感じた時」には、左手首は、無意識に右に回転(内側に回転)しようとします。
そして、左手首の右回転によって、左右の肩甲骨が動きます。
左手首と、左右の肩甲骨が動けば、肘も動きます。
−*−
では、実験してみましょう。
左の(鞄-01)については、特に説明する必要は無いと思います。
上手に肩甲骨を使えば、「両足が宙に浮いている時間」を長くすることが出来ますし、「股関節や骨盤・腰が前に出る勢いを、強くする」ことができます。
興味深いのは、右の(鞄-05)です。
鞄の代わりに、大きめのハンドバックを持って、実験してみましょう。
手首の使い方によって、「ボディが左足を通過するときの動き」が、ぜんぜん違ったものになってきます。
左手の肘窩(ちゅうか、肘の内側)を、上に向けて立ちます。
そして、ハンドバッグを、肘の近くに掛けます。
そして、左手首を持ち上げます。
このとき、肘・上腕・肩に力を入れるのではなく、左の指を曲げたり伸ばしたししてみてください。
左手前腕(二の腕)の内側に、「適度な重さ」が掛かった状態で、左の指を曲げ伸ばしすると、自然に肘が動きます。
(絶対に上腕に力を入れてはいけません、肘を曲げようとしてもいけません)
次に、左手首・左の指の力を抜いて、指を「ぶら〜ん」とさせたまま、手首を外側、または内側に回します。 それが(鞄-23)(鞄-25)になります。
その姿勢で歩くと、どうなるか???
左の手首を、自分のカラダよりも前に出して、手首だけを「ぶら〜ん」とさせながら、内側に倒した(右に回転させた)時には、ボディは左足の薬指の上を通過します。
つまり「左足親指の上を通過しない」「左足の親指に負担が掛からない」ということになります。 「左足の親指に負担が掛からなければ、腰にも負担が掛からない」かと思われます。
今度は、右手にハンドバックを持ってみましょう。
左手に持ったときとは、違う結果になります。
−*−
最後に、左足の薬指を通過させる歩き方、見てみましょう。
こんな感じになるはずです。
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background="../../png-body/back10.png" |