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ナチュラルターンの1歩目とは? ~CBMは右?左? |
作成日:2012/12/26、最終改訂日:2012/12/26 |
§歩-27:「もも上げスタイル」の美学
「右足の太腿を前に出して、右足前進する」場合において、太腿(ふともも)を、地面と平行に真っ直ぐに前に進めることは、とても難しい。
太腿は、地面と水平に進まずに、斜め上方向に持ち上がろうとする。
ボールルームダンステクニックの「前進ウォーク」には、足を前に出していくとき、
「トーをわずかに上げ、ヒールはフロアーを軽く滑らせる」
と書いてる。 太腿を持ち上げて、足の裏が地面から大きく浮いてしまってはNGである。
ズボンを引っ張って「太腿を前に出す」動きにょって、右足を前に出していこうとする時には、
【歩-21】のように、カラダを少し前掲させて、爪先の上に立つ必要がある。
−*−
ところで、なぜ、社交ダンス(スタンダード種目)を踊るとき、
「トーをわずかに上げ、ヒールはフロアーを軽く滑らせる」
という動きをする必要があるのだろうか?
「太腿を前に出して進む」という前提で考えた場合、どう考えても、この動きの方が、「自然な動き」であり、「合理的な動き」だといえる。
【腿-11】
両足を揃えて、まっすぐに立つ。 (カラダを前傾させて、爪先の上に立つ必要ナシ)
【腿-12】
右足の太腿を持ち上げて、右足の足首を大きく前方に振り出す。
【腿-13】
右足の足の裏で、地面を踏み込む。 同時に、右膝を前に倒していく
カラダが、右足の上を通過する。
【腿-14】
右足の踵を持ち上げる。
同時に、後ろにある左の太腿を前に振り出し、高く持ち上げる。
【腿-15】
左の太腿が前に出れば、カラダの遠くに左足を着地させることが出来る。
この方法を使えば、大きく、ダイナミックに踊ることができる。
なぜなら、【歩-23】〜【歩-24】での「後ろ足(左足)の踵で地面を押さえる力」よりも、【腿-12】〜【腿-13】での「前足(右足)の太腿を持ち上げる力」の方が圧倒的に強い。
さらに・・・
〔J〕から〔P〕までが一つのステップの区切りだと考え
この方法を上手に使えば、両足が揃う〔Pt〕または〔Ph〕のタイミングで、右足の踵が浮いているか、地面に付いているかで、確実にフットワークを変えることが出来る。
軸足(右足)の真上【腿-13】で、右足の足の裏で地面を踏みつけ、明確な「ロアーボトム」を作る。
そして、「ロアボトム」における地面からの反作用を使って、次の「ステップ」に繋げていく。
ボールルームダンステクニックに書いてある
「トーをわずかに上げ、ヒールはフロアーを軽く滑らせる」
ということを忘れ、
「太腿を持ち上げて、足首を前に振り踏み出して、大きくダイナミックに踊る」
という概念を、取り入れることによって、「ある意味、完璧」ともいえる踊りが出来るようになる。
「太腿を前に出して、進む」という前提で、社交ダンス(スタンダード種目)を追求していけば、
「太腿を高く持ち上げるスタイル」、つまりは、「もも上げスタイル」こそが「美学」。
「もも上げ(腿上げ)スタイル」こそが、理想形態であるとも言える・・・・・かもしれない。
−*−
この「もも上げスタイル」は、こんな感じになる。
「前進ウォーク」というよりも、走ったり、蹴ったり、跳んだりするときに、威力を発揮する・・・・かもしれない。
詳しくは知らないけれど、日本のスポーツ界でも、広く支持されているようである。
「陸上短距離走」の「マック式スプリント・ドリル」
「膝を高く持ち上げろ! 膝を高く持ち上げさえすれば、大きく速く走る事ができる」
とうやつ。
「膝」を持ち上げるということは、「太腿」を持ち上げると言うことだ!
太腿を高く持ち上げて、軸足の踵で地面を蹴る・・・・
そうすれば、速い速度で、大きくな歩幅で、走れるハズ・・・・・だった。
という話。
これが良いか悪いか、賛否両論あるはず。
でも、はっきり言えることは、
「太腿を前に出して、カラダを前に出す」というのを前提とすれば、この動きとの兼ね合いは、避けられない」
ということであろう。
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《 「もも上げスタイル」は面白い 》
高齢者向けの社交ダンスのパーティの写真を見ると、「もも上げスタイル」で踊ってる人がたくさんいることがわかります。
多くの人が、「太腿を持ち上げて、足を前に出す動き」を実践されています。
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