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「背筋を伸ばせ!」と言うけれど~文明のイタズラ |
作成日:2012/10/22、最終改訂日:2014/09/20 |
§座-00:躾(しつけ)に潜む、大きな危険!
椅子に座ったときには、背筋を伸ばして座りなさい。
子供のころ、そう教わった人は、多いのではないでしょうか?
じゃぁ、「背筋を伸ばして座る」ということは、どういうことなのでしょうか?
このセクションで、真剣に考えてみたいと思います。
背中を丸くする姿勢が、ダメなのは、誰でもわかる。
じゃぁ、背筋を伸ばすにはどうしたらよいか?
背筋を伸ばす方法は、1つじゃない! 少なくとも2つある。
背中を丸くして座っていると、「躾(しつけ)」というレベルで、
「(子供よりも)アタマがよくて知識が豊富な、おとなの人」
に、叱られた経験を持つ人は、多いのではないでしょうか?
じゃぁ、「背筋を伸ばして座りなさい!」と叱られた子供は、どういう座り方をするでしょうか?
多くの子供は、これと同じ事を考えるでしょう。
【1-A】のように、「骨盤が倒れている」から、背中が丸くなる。
【1-B】のように、「骨盤を垂直に立てる」ことによって、背筋を伸ばすことが出来る。
じゃぁ、「骨盤を垂直に立てる」には、腰の骨(腰椎/ようつい)を、前方に突き出して(引っ張り出して)座ればいいんだ! 窮屈だけど、我慢我慢。
知識の乏しい子供は、必死に考えます。 そして、褒められます。
それが、座り方に対する「子供の躾(しつけ)」だとしたら・・・・・
でも、ちょっと待ってください!
それって、本当に正しいのでしょうか?
【椅-11】は、背中が丸い。これは、あきらかにNGです。
限界まで、背中を丸くするには、「骨盤の天辺」を、後ろに倒せばよい。
じゃぁ、「背筋を伸ばす」にはどうすればよいか?
それには、【椅-11】の逆の事をすればいい。
【椅-12】は、骨盤を垂直に立てて、「背筋を伸ばした」姿勢です。
骨盤を垂直に立てれば、背筋が伸びる。
じゃぁ、骨盤を垂直に立てるにはどうしたらよいか?
腰の骨(腰椎)を、前方に突き出せば(引っぱり出せば)良い。
どうすればよいか?
太腿の下に手を入れて、太腿を下から持ち上げれば、腰の骨は前に出てくる。
これで、めでたく、背筋が伸ばすことが出来ます。
ところが、姿勢を伸ばす方法として、もう一つ、別の方法があります。
【椅-17】の方法です。
「骨盤の前角」の部分を、後ろに倒しながら、背筋を伸ばす方法です。
話を進めましょう!
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《 思考回路を停止させる! 》
「背筋を伸ばして、椅子に座る方法」は、「骨盤を立てる」方法だけとは限らない。
だけど、毎日毎日、「骨盤の立てて、座りなさい」と叱られていたら。他の方法を考えることが出来なくなる。
ひたすら、「腰の骨を、前方に突き出す」ことばかりを考えるようになる。
「腰の骨を前方に突き出す」ことで、歩き出すことも出来るし、ダンスを大きく踊ることもできる。
なにをやろうとするときも、必ず「腰の骨を前方に突き出す」アクションを行うようになる。
ほんとうに、それって「正しい」のだろうか??
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