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左重心と右重心 ~こんなに違うカラダの動き |
作成日:2011/08/11、最終改訂日:2014/09/22 |
§棒-00:「棒」を使って実験しよう!
このセクションでは、左右の手に、長い棒を持ったときの動きの違いを確認していきます。
「棒」の重さの分だけ、左右のバランスが崩れますので、
「左手に棒を持つと左重心」で、「右手に棒を持つと右重心」
単純に、そんな感じだろうと、予想したくなります。
でも、実際には左手に棒を持った時と、右手に棒を持った時では、ボディの動きに大きな違いが出てきます。
例えば、椅子に「出来るだけ」深く腰掛けて、棒を持って立ち上がろうとしたとき、、
「棒に掴まって、立ち上げれる」のは、棒を「左手」に持った時
「棒に掴まっても、立ち上がれない」のは、棒を「右手」に持った時。
足を骨盤の下に引き寄せれば、どちらの手に棒を持っても立ち上がれるのですが、
「出来る限り、深く椅子に座る」「足を引き寄せてはいけない」という前提においては、
棒を持つ手(左手か右手か)によって、違いが出てくると思います。
じゃぁ、それは、なぜでしょうか?
■ 腕の親指側と小指側。積極的に使うのは、どっち?
ボディを動かすとき(今回のケースでは、棒を握って、立ち上がる時)に、
腕(掌/てのひらと前腕)の「親指側の筋肉を重点的に使う」
か、それとも、
腕(掌/てのひらと前腕)の「小指側の筋肉を重点的に使う」
かによって、ボディ全体の動きが変わってきます。
ここで、興味深い話があります。
人間の手は、左手も右手も、力が入るのは「ネジを締める方向」だということ。
「水道の蛇口」を閉める方向、「ドライバーでネジを締める方向」
つまり、「時計回り」というか「右回転」の時に、力が入ります。
右手でも、左手でも・・・・という興味深い現象。
結果的に、左手と右手では、腕(掌と前腕)の筋肉の使い方が違っているらしい。
・左手は、小指側(手刀・尺骨部側)の筋肉の筋肉を使おうとうする傾向がある。
・右手は、親指側(背刀・橈骨部側)の筋肉の筋肉を使おうとうする傾向がある。
あくまで体験上ですが、全般的に、どうも、そんな傾向があるみたいです。
■ 腕の筋肉(親指側/小指側)が違うと、「骨盤」の使い方も変わってくる
さらには・・・・
骨盤の動きの違いは、別のセクションで、詳しく取り上げたいと思います。
実験はさておき、ここでも「面白い傾向」が存在するようです。
・腕の小指側(手刀・尺骨部側)を使うと、骨盤の「ASIS」での平衡感覚になる。
・腕の親指側(背刀・橈骨部側)を使うと、骨盤の「腸骨陵」での平衡感覚になる。
これも、体験上ですが、そんな傾向があるようです。
結果的に、腕(実際には手首)の筋肉の使い方で、ボディの動きが大きく変わってきます。
その違いを確認するにはどうしたらよいか?
「左右の手に棒を握って、動きの違い確認する」・・・というのが良さそうです。
・・・・ということで、このセクション。 はじめたいと思います。。
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《 立てない!出来ない!真似できない! 》
スポーツ(というより体育の授業)が苦手な人は、たくさんいるはずです。
(苦手意識があると、どんどん嫌いになってきます)
もしも、スポーツが苦手な原因が、「根本的に運動能力が劣っている」のではなく、「左重心/右重心」の感覚が、ほかの人と違っているだけであったとしたら、どうでしょうか?
先生と生徒で、腕の筋肉の使い方(親指側/小指側)が違ってとしたら、その生徒はおそらく、「先生と同じ動き」は、出来ないと思います。
じゃぁ、「先生と同じ動きが出来ない生徒」は、「出来損ないのダメな生徒」なのでしょうか?
そんなことは無いはずです。根本が違ってるのですから。
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