みらくる・らぼ

〔§9〕
左の手首が
 パワーを生み出す
 ~肘と手首の関係
メニューページ(開始)
誰も気づかない
  不思議な動き
(準備体操)
旋回力が大幅アップ!
ナイフとフォークで
  問題提起!
肘が曲がる?
  曲がらない?
拳を握ると
  手首は「右に回転」
(左足)薬指の上を
  ボディが通過する
左右で異なる
  「腰の動き」
「左の手首」を使って
  背筋を伸ばす
「右の手首」を使って
  腰を垂直に保つ
(手首を回転)
腰を使わない二軸歩行
(肘を回転)
腰を使った二軸走法
「中心軸感覚」
一軸感覚の謎を解く
「爪先」を持ちあげて
  足を前に出す
「爪先」を使って
   体重移動
「フォアフット着地」
 と「ヒール着地」
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左の手首が
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左の手首がパワーを生み出す ~肘と手首の関係 作成日:2011/06/11、最終改訂日:2011/08/27

§9-14:「フォアフット着地」 と「 ヒール着地」

最近、ランニング(Running)などで、話題になっているのが、「フォアフット走法」

「走るとき」の着地方法として、踵(ヒール)着地(Heel Strike) と、前足部(フォアフット)着地(Forefoot Strike)では、どちらが有利なのか? という議論がなされているようです。


まずは、「人間なら、誰でも知っている」であろう、「ヒール着地」。 踵着地(Heel Strike)


「踵から着地して、爪先へと体重を移して行く」方式。
ボディが、後ろから前に向かって進んでいくのであれば、足の裏へのウエイトも後ろから前、つまり踵から爪先へと変化していくのが、自然であろう! という考え方。

「ヒール着地」の走り方は、ごくごく自然な走り方だし、着地の際に、足を遠く(できる限り前方)に伸ばすことが出来るので、大きく進めるであろう。。。というメリットがあります。


ところが、これとは違う走り方が、存在します。
最近、注目されている??「フォアフット」着地です。
前足部着地(Forefoot Strike)。


着地する際、踵ではなく前足部、つまり、足の裏の「爪先に近い部分」で着地する走り方です。

あまり遠くに足を伸ばすことが出来ず、どちらかといえば、「ボディの下」に近い位置での着地になります。 そして、足の裏へのウエイトは、「爪先側から踵側へのウエイト移動」になります。
これだけを考えると、「ヒール着地」に比べて、圧倒的に効率が悪い走り方、誰もやらない走り方のように思えてくるのですが、実際に、こういう走り方が存在するということは、なんらかの「大きなメリット」が存在するのであろう・・・ということは、容易に想像できます。

−*−

さて、「ヒール着地」と「フォアフット着地」。
見かけ上の違いは、それほど大きくありません。
せいぜい、「着地の際の前足の足首の角度」と「後ろ足の足首の高さ」くらいでしか、見分けがつかないかもしれません。

でも、実際には大きな違いがあると思われます。 (あくまで推測ですが)


おそらく、「ヒール着地」で走っている人の走り方は、誰もが似たような走りかたなのかもしれません。
だけど、「フォアフット着地」で走ってる人は、人それぞれ、かなり走り方に個人差があるように思われます。
だから、「フォアフット着地は、一概にこういう走り方だ!」なんて、言えない。

また、着地時に、足を遠くに出したとき、瞬間的にヒールから着地していても、ヒールにウエイトが無く、即座に足の裏全体での着地なれば、「フォアフット着地」と同等の扱いをしてもいいはず。

じゃぁ、両者の根本的な違いは、何なのか? という話になってきます。

(着-61)のように、「ヒール着地」の基本は、「腰(こし)と骨盤を前に出すこと」だろうと思われます。
左腰を前に押し出した歩き方(着-62)と、似ているはずです。

足の裏を、踵から爪先に移動させ、膝を前に倒して行けば、腰(こし)と骨盤は前に出ていきます。 ボディ(上半身)を、少し前傾させて、腰の上に置いておけば、ボディ全体が、前に進んでいきます。

それに対し、(着-65)のような、「フォアフット着地」の基本は、どうなのか?
「膝と股関節を後ろに下げる」ことだろうと思われます。
膝と股関節が後ろに下がれば、足の裏のウエイトも「爪先→踵」になります。
左股関節を左手で押さえ込んだ、(着-66)と似ているはずです。

ここで、
「胸・肩甲骨」と「腰・骨盤」が逆方向に動く・・・という動きが可能であれば、膝と股関節をめいっぱい後ろに下げる動作で、ボディを前方に進めて行くことができます。

「胸・肩甲骨」と「腰・骨盤」が逆方向に動かすための動作は、
  ・左腕で牛乳を飲むポーズ、通称「みるく・ごっく〜り」
  ・左手に買い物かごを持って、左手首を「ぶらんぶらん」にして歩いたときの動き
 ・左手首&右手首の右回転(ナイフとフォーク)
などと共通点があるように思えます。
これと同じ事をやれば、「フォアフット着地」になるんじゃないか....

−*−

日常生活における、「わかりやすい実験」があります。

普段の何気ない動作ですが、注意深く、確認してみてください。


(着-71)は、前足の爪先を持ち上げて、「ヒール着地」してから、爪先を押し下げる歩き方です。 前足の膝を前に倒しながら、後ろ足で、ボディを送り出していきます。
腰と骨盤、そして左右の股関節は、前(斜め上)に向かって進んで行きます。

(着-72)は、まったく逆の動きです。
上り坂に、爪先から拇指球あたりが軽く引っかけるようにして、「フォアフット着地」します。
そこから、踵で地面を踏みつけます。
下半身を使って、どんどん、斜め下に向かって、地面を押しつけるような感覚です。
股関節も、斜め下に向かって、後ろに下がっていきます。

ちなみに・・・

(着-71)の「ヒール着地」では、「股関節が足の上に乗せる」動きになります。

(着-72)の「フォアフット着地」では、「股関節は足の上に乗せないけど、肩甲骨が足の上に乗せる」動きになります。

どちらも、「足の上にカラダを乗せる」という点では共通ですが、「股関節を足の上に乗せる動き」か「股関節を足の上に乗せない動き」で、意味が大きく異なってきます。


《 トレーニングの目的 》


 「トレーニング」というものには、なんらかの目的があるはずです。

 「坂道を上がるトレーニング」というのがあるとすれば、それにも目的があるはずです。

じゃぁ、その目的は、
 「股関節を足の上に乗せる動き」を極めるため?
 「股関節を足の上に乗せない動き」を極めるため?
 「苦しければそれでいい? 単なる、精神修行!」

両者では、筋肉の使い方が異なります。

いずれにしても、何も考えずにトレーニングをやるよりも、目的を持ってトレーニングをやったほうが良さそうですね。



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