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左の手首がパワーを生み出す ~肘と手首の関係 |
作成日:2011/06/09、最終改訂日:2011/08/18 |
§9-02:ナイフとフォークで問題提起
人間のカラダの動きは、非常に興味深い。
「とある条件下」で、手首を右に捻る(ねじる)と、カラダ全体が引き締まり、
「とある条件下」で、手首を左に捻ると、カラダ全体が緩む。
なぜ、そうなるのかは、わからない。
左手首でも右手首でも、肘を回転させないようにして、手首だけを右に捻る(ねじる)と、カラダ全体が引き締まる。
−*−
ところで、「手首の使い方(手首の回転)」と深い関連がありそうなのが、「洋食を食べるときのマナー」。 謎が多い。
フォークを持つときに、
・フォークの「背中」を使うときは、「左手」を使う。
・フォークの「お腹」を使うときは、「右手」を使う。
何故だ? なぜ、「洋食マナー」は、フォークを左手で持ったり、右手で持ったりするのでしょうか?
肘と手首の関係が影響していそうです。
仮に、「脇を締めて、肘(ひじ)を下に向ける。 肘を横に張らない。」
というルールがあると仮定して、そのルールに従って手首を動かしていくと、どういう動きになるでしょうか?
−*−
(肘-11)(肘-12)では、右手でナイフを持っています。
右手の(E)の動きは、「肘は前後に動かす」動きになります。
意識的には、「右手首を動かす意識」ではなく、「肘を動かす意識」です。
左手の(G)の動きは、「手首を回転させる動き」になります。
意識的には「左肘を曲げ伸ばしする意識」は弱く、「左手首と指先を動かす意識」が強くなります。 (左手首を動かすと、左肘は無意識に動く)
左の脇を締めて、左肘を下向き(肘の内側を上向き)固定して、左手首を動かします。
左手首はどちらに回転するでしょうか?
−*−
今度は、フォークを右手に持ち替えます。
、
フォークのおなかに「食べ物」をのせて、フォークを口に運びます。
このとき、右脇は締めて、右肘は下を向いているはずです。
そこから、フォークを口元に運ぶわけですが、このとき、右手首に回転が掛かります。 右手首は左回転でしょうか? それとも右回転でしょうか?
意識的には、「右手首や指を動かして口元に運ぶ意識」よりも、「右肘を曲げる力で、手首を動かす意識」のほうが強いはずです。
(右肘を曲げようとすると、右手首が無意識に動く)
−*−
こんな感じで、左手首と右手首、左肘と右肘の動きは、かなり異なっていることがわかります。
少し、
右利きの日本人が、「左手で茶碗を持って、飯を食う」ときには、「左手首の右回転」は、ほとんど発生しません。 茶碗を持っている左手は、左肘と左手首が連動して、左に回転するはずです。
右利きの欧米人が、「左手でフォークを持って、飯を食う」ときいは、「左手首の右回転」が、ガンガン発生します。
もし、日常的な「飯を食う」という動きにおいて、
「左手首の右回転が、カラダ全体の動きに大きな影響を与える」
と仮定するならば、日本人と欧米人の「基本的なカラダ動きの違い」として現れてくるはずです。
実際は、どうでしょうか? 根底から検証してみる必要がありそうです。
(注記)「左手首の右回転」=「左肘を回転させない、もしくは手首と逆方向に回転させて、左手首だけを右に回転させる。 左腕前腕(二の腕)にねじれを作る」
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《 左腕には、2つの動きが存在する 》
左腕の動きは、検証すれば検証するほど、面白いものがあります。
当然のごとく、「左腕の詳細な動き」は、右利きの人よりも、左利きの人の方が、よく知っているはずです。
左腕は、右腕と同じ動きをさせることが出来ますし、
右腕と全く違った動きをさせることも出来ます。
右腕は、右肘を「横に張った状態」の方がカラダ全体が安定します。
このとき、左肘も、右肘同様に「横に張る」ことが出来ます。
右利きの人は、無意識に「左右対称な肘の動き」をするケースが多いようです。
「右手に箸・左手に茶碗」の肘・手首の動きは「左右対称」に近い動きになります。
ところが、左肘は「横に張らずに下を向けたままにする」ほうが、カラダ全体が安定します。
無意識に、左肘と右肘で、違う動きをするわけです。
ナイフとフォークの使い方は、明らかに「左右非対称」です。
いろんなスポーツにおいて、どちらが有利かは、両方を比較して、長所・短所を検証してみる必要があるはずです。
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