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左の手首がパワーを生み出す ~肘と手首の関係 |
作成日:2011/08/14、最終改訂日:2011/08/28 |
§9-03:肘が曲がる?曲がらない?
欧米人はなぜ、フォークを左手で持ったり、右手で持ったりするのか?
利き手が右手なら、フォークをずっと右手で持ち続けた方が、よほど合理的だとと思うのですが、どうでしょうか?
実際には、「手首の回転を、肘の曲がり具合」との関係があるはず。
フォークを口元に運ぶときには、左右どちらかに、手首が回転します。
手首を回転させたとき、手首が口元まで動くかどうか・・・・という「極めて重要な問題」が発生します。
腕の筋肉(特に、前腕の筋肉)の付き具合が、左手と右手では、違う!
・手首を回転させたとき、手首が口の近くまで届けば、飯が食える!
・手首を回転刺せたとき、手首が口の近くに届かなければ、飯は食えない!
ものすごく「単純明快」。
さっそく実験!! やってみましょう!
肘を回転させないように、反対の手で肘の内側(肘窩)を押さえて、手首を回転させます。 そして、肘を曲げて、手首を口元まで運びます。
手首と肘の回転方向によって、左右で、ぜんぜん違った動きになります。
●実験1 〔左手〕・〔肘は下、肘窩は上〕 〔左手首:回転なし〕
(肘-11)のように、左手の掌(手の平)を上にします。
肘窩(肘の内側)も上を向いているはずです。
右手で肘が回転しないように、右手で肘窩(肘の内側を押さえます)
(肘-12)は途中段階。 左手の掌(手の平)は真上を向いているはずです。
(肘-13)のように、肘を曲げて、手首を口元に持ってきます。
左腕(肘の近く)の筋肉が邪魔して、肘は口元まで来ません。
●実験2 〔左手〕・〔肘は下、肘窩は上〕 〔左手首:最大限の右回転〕
こんどは、肘を回転させないようにして(右手で押さえる)、左手首だけを回転させてみましょう。
まず、前回(肘-11)と同じように、肘窩(肘の内側)を上にして立ちます。
次に、肘・肘窩が回転しないようにして、(肘-22)のように、左手首を思いっきり、内側に回転させます。
左手の内側回転は、右回転になります。 〔ネジを締める〕方向です。
(肘-23)は、途中段階。 掌(手の平)が下を向いているはずです。
(肘-25)が、肘を曲げきった状態。 左手首は口元まで届きます。
この時の意識は、「左肘を曲げる」という意識ではなく、ひたすら「左手首を動かそう!」ということ思います。 実際、そのほう良いです
ともかく、「左肘の周辺の筋肉の力を完全に抜き去る」。
そして「左手首を動かそう!」という意識で、左手首を動かせば、左手首は簡単に口元まで届きます。 ←〔これが重要ポイント〕
●実験3 右手で同じことをやってみる
今度は、右手で同じことをやってみます。
まず、肘窩(肘の内側)を上に向けて、手首を曲げます。
そこから・・・
(肘-31)→(肘-33)は、掌(手の平)が上向きのままで、肘を曲げた場合です。
右手首は、口元まで届きます。
この時の意識は、「右手首を動かそう」という意識ではなく、ひたすら「右肘を曲げよう!」ということ思います。 実際、そのほう良いです
ともかく、「右手首を動かそうという意識を、完全に捨て去る」。
そして「右肘を曲げよう!」という意識で、右肘を曲げれば、手首は簡単に口元まで届きます。 ←〔これが重要ポイント、左手とは逆の意識です〕
こんどは、(肘-41)→(肘-43)は、右手首を内側に回転させて(左回転、ネジを緩める方向)、掌(手の平)を下にして、肘を曲げた場合です。
この場合は、手首は口元に、届きません。
すべてにおいて、左手と右手では、動きが逆になっていることがわかります。
ちなみに、「手首が口元に届く」パターンで、フォークを持つと、こうなるはずです。
これは、なんか、ありそうですね!
●実験4 手首を外側に回転させる
前回は、〔手首を内側に回転させる〕実験でした。
今回は、〔手首を外側に回転刺せる)実験です。
肘を横に張って、手首を外側に回転させた場合はどうなるか?
やっぱり左右で違う。 大きく違う!
結果は・・・
(肘-51)左手首を外側に回転させたとき(左回転)は、NG。(最悪)
(肘-61)右手首を外側に回転させたとき(右回転)は、OK。
というふうになります。
●結論
単刀直入に
左手だろうが、右手だろうが、肘を固定させて手首だけを回す場合、
手首を「右回転」ならばOK、手首を「左回転」ならばNG。
ネジを締める(しめる)方向に、手首を回転させればOK
ネジを緩める(ゆるめる)方向に、手首を回転させるとNG。
ということになります。 左手でも右手でも同じ。
左手の右回転は「内側に回転」であり、右手の右回転は「外側に回転」になります。
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