みらくる・らぼ

〔§9〕
左の手首が
 パワーを生み出す
 ~肘と手首の関係
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誰も気づかない
  不思議な動き
(準備体操)
旋回力が大幅アップ!
ナイフとフォークで
  問題提起!
肘が曲がる?
  曲がらない?
拳を握ると
  手首は「右に回転」
(左足)薬指の上を
  ボディが通過する
左右で異なる
  「腰の動き」
「左の手首」を使って
  背筋を伸ばす
「右の手首」を使って
  腰を垂直に保つ
(手首を回転)
腰を使わない二軸歩行
(肘を回転)
腰を使った二軸走法
「中心軸感覚」
一軸感覚の謎を解く
「爪先」を持ちあげて
  足を前に出す
「爪先」を使って
   体重移動
「フォアフット着地」
 と「ヒール着地」
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〔§9〕
左の手首が
 パワーを生み出す
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  不思議な動き
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旋回力が大幅アップ!
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拳を握ると
  手首は「右に回転」
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左の手首がパワーを生み出す ~肘と手首の関係 作成日:2011/09/02、最終改訂日:2011/09/02

§9-12:「爪先」を持ちあげて、足を前に出す

さて、ここで「超」簡単な問題です。

両足を揃えたところから、左足(右足でも良い)を前に出すとき、
「踵(ヒール)を持ちあげますか?」それとも「爪先を持ちあげますか?」

この答えは、簡単なようで「難しい」。
「買い物かご」を「左手」に持った時と、「右手」に持った時では、答えが違う!

買い物かごを「右手」に持った時の動きは、「誰もがアタマで考えつく」であろう動きになりますが、「左手」に持った時の動きは、「非常に興味深い動き」になります。

つまり、「左手に買い物かごを持った時」には、「想定外の動きが出来る」。いわゆる「みらくる」です。

人間は「左手に買い物かごを持つ」だけで、「普通の人間」から「みらくる人間」に生まれ変わるのです・・・って、悪のりしすぎですね。
くだらない冗談はほどほどにして、実験してみましょう。

−*−

実験の条件は、畳の上で裸足(素足)。
左手に「買い物かご」をもち、両足を揃えて立ちます。(爪-11)

そこから、両足の爪先を持ちあげます。(爪-12)〜(爪-13)。
比較対象として、両足の踵(ヒール)を持ちあげます。(爪-16)〜(爪-17)


爪先を持ちあげた時も、踵を持ちあげた時も、カラダ(上半身)は、少し前に出ます。
ただ、両者では、立っている時の感覚が、ぜんぜん違います。

爪先を前に出した時(爪-13)は、「胸(背中)が前に押し出されたような感覚」になります。 足の裏全体に体重が掛かります。
それに対し、踵を前に出した時(爪-17)は、「膝と腰でカラダを支えている感覚」になります。 体重は爪先に集中します。

「そんなの当たり前ろ!」と思われるかもしれませんが、同じことを「右手に買い物かご」でやってみて下さい。 爪先を持ちあげると、トンデモないことになります(後で説明します)

こんどは、両足の爪先を持ちあげたまま、左右どちらかの足を前に出してみましょう! (左足を前に出した例で説明します)


(爪-13)の状態から、左足を、少しづづ前に出したのが、(爪-22)〜(爪-23)です。

踵を少し、地面より浮かせながら(足首が曲がらないように、足首が伸びたままにするのが目的です)、前に出す足の爪先を持ちあげていきます。
爪先はあまり上がらず、カラダがどんどん前に進んでいきます。
この間、軸足(後ろ足)の体重は、足の裏全体に掛かっているはずです。

足を開いていくにつれて、無意識に左の手首は内側に回転(右回転)していたり、左の手首に力が入ったり・・・という具合に、左の手首に変化が現れてくるはずです。

比較対象として、(爪-27)は、踵を地面に擦りつけ「足首を曲げる」ことで、爪先を持ちあげようとしたケース。 (爪-29)は、踵を持ちあげながら、足を前に出すケースです。 いずれも、綺麗に足を出すことができません。

−*−

今度は、右手に「買い物かご」を持ってみましょう。


(爪-31)〜(爪-33)のように、右手に「買い物かご」を持った時に、両足の爪先を持ち上げると、思いっきりバランスを崩します。 お腹が飛び出て、アタマが後ろに下がります。

社交ダンス(スタンダード種目)の場合には、男女が向かい合ってますので、男女が爪先を持ちあげながら、お互いの腕で引っ張り合って、バランスを崩す時の反発力で「力強く進む」とか、そんな踊り方もあるようですが、当実験室では全面的に否定します。

両足の踵を持ちあげた時の動き(爪-31)→(爪-36)→(爪-37)に関しては、「買い物かご」を左手に持ったときも、右手に持ったときも、ほとんど同じ動きになります。

では、片方の足を前に出してみましょう。


(爪-42)は、左手に「買い物かご」を持った時と同じ動きを、右手で試したものです。
そもそも、両足を揃えて立つ段階で、爪先を持ちあげると、マトモに立つことが出来ないのですから、これは無理です。
つまり、「踵を少し浮かせて、足首を曲げないようにして、爪先を持ちあげると、足とカラダが前に進んでいく」という動きは、「左手に買い物かご」限定であり、「右手に買い物かご」のときには、出来ない動き方! ということになります。

(爪-49)のように、踵を持ちあげて足を前に出すのはどうか?
これは、後ろ足で地面を蹴っ飛ばさない限り、カラダは、前に進みません。

では、右手に「買い物かご」を持った時には、どうやって足を出せばよいのでしょうか?? 実際に試してみると、(爪-45)〜(爪-47)の動きが、良さそうです。

(爪-45)〜(爪-47)の動きを詳しく検証してみると、こんな感じになります。
・「出来るだけ軸足の踵を持ちあげない。軸足の足首を曲げて、出来るだけ粘る」
・「軸足の爪先で地面を蹴らない、軸足の足の裏を全体を地面に付けておく」
・「前に出す方の足の足首を出来るだけ曲げる」
・「前に出す方の足の踵は、地面から離さず、地面に付けておく」
・「前に出す方の足首を最大限に曲げると、結果的に、爪先は持ち上がる」

●まとめと考察

「両足を揃えて立った姿勢」から、「片方の足を前に出す」ときの動きについて、詳しく検証してみました。

「買い物かご」を「左手」で持った時も、「右手」で持った時も、前に出す足の「爪先を持ちあげる」という点や、「軸足の踵を持ちあげない」点などでは、どちらも共通しています。

ところが、「爪先を持ちあげた時」のカラダの動きの基本や、筋肉の使い方は、両者ではまるっきり異なることが解ります。

片方は、「足首を曲げないこと」を意識して爪先を持ちあげる。 もう片方は「足首を曲げること」を意識して爪先を持ちあげる。
正反対の意識が必要になるところが面白いですね。

どっちが良いかは、わかりません。
大切なのは、両方の違いを把握した上で、好きな方を選べばよいと思います。


《 「ハイヒール」と「足半(あしなか)」 》


 

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