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爪先から着地 ~踵を踏むとカラダが進む |
作成日:2012/10/11、最終改訂日:2012/10/13 |
§段-03:踵(ヒール)着地で階段を登る
平坦な道をあるときの動き方は、
踵(ヒール)から着地して、足の裏全体が地面につく。そして爪先に体重が移る。
(足の裏の体重移動は、踵→足の外側→拇指球→親指 )
と解釈している人は多い。
実際にそのような体重移動で歩いている人は、「圧倒的な多数派」だと思われる。
(当実験室の解釈は、これと違う。後述)
階段を登る時の動きも、同じように解釈すると、このようになるはず。
「なんだ、それ! 二本足の人間ならば、当たり前の動きだろ!という声が聞こえて来そうだけど、とりあえず説明しておく。
説明は、単純明快!
●膝を前に倒しながら、腰を前に進める方法 〔基本形〕
【段-21) 踵(ヒール)を階段につける。
【段-22) 爪先を降ろして、足の裏全体で地面を踏み込む。
前足の膝(右足の膝)を、前に倒しながら、曲げていく。
【段-23)前足の膝を前に倒していくと、太股が、グイグイと前に出てくる。
意識的に、太股を前に押し出してやる。
そうすると、腰が前に出てくるので、カラダ全体が前方に進んでいく。
【段-24) カラダが前に動いている(腰から前に進む)ところで、足の裏全体で地面踏み込んでやれば、カラダは持ち上がる。
カラダは、前足の上を通過した後なので、カラダを前に進めながら、足首でカラダを持ち上げたとしても、膝には大きな負担はかからない。
●膝を前に倒しながら、腰を前に進める方法 〔変則形〕
「階段の幅が狭いとき」や、「急いでいる時」、「階段の高さが急な時」などは、踵(ヒール)からの着地ではなく、爪先からの着地になることがある。
これはあくまで、「踵からの着地」の変則形であって、「爪先からのフォアフット」とは根本的に違う。 (非常に重要)
この解釈を間違えると、訳がわからなくなってくるので要注意!
【段-31) 踵(ヒール)から着地したいけど、必要以上に膝が曲がっているときなどは、爪先からの着地になる。 (抜き足・差し足・忍び足??)
【段-32) 膝を前に倒しておくと、自然に、踵が落ちる。
意図的には、膝を前に倒したい時は、踵を落とす(降ろす)
【段-33) 踵を落とす(降ろす)と、姿勢が低くなる。
足首が深く曲がる。
カラダが、前足の真上に来る。
【段-34) 足の裏全体で、地面(階段)を強く押さえれば、カラダを持ち上げることが出来る。
足首と膝の伸縮でカラダを持ち上げるので、膝への負担は大きくなる。
●「膝を前に倒す動き」を検証してみる
上のように、長々しい文章にするのは、「面倒くさい!」の一言に尽きる。
アタマの中で考えれば、誰でも、同じ動きを想像するハズであり、頭の中の動きをそのまま実行すれば、上のような動きになります。
日本の社交ダンスにおいては、(段-20〜)のような「踵着地の動き」は、スタンダード種目の「スウィングダンスの基本」とされているようです。
また、【段-30〜)の「深く沈み込む動き」に関しては、「積極的にやるべき」という意見と、「極力避けるべき」、プロの先生の間でも、意見が分かれているようです。
当「みらくるダンス実験室」では、【段-20〜)【段-30〜)の両方もに「極力避けたい動き」という解釈を取っています。
この「階段の登り方」の「動きの基本」を検証するために、「重心軸」をチェックしていましょう。
膝を前に倒して、太股を前に出して、腰を動かすことで、「軸足の真上に立とう!」
「軸足の真上に、カラダを置いておきたい!」という意識が働いていることがわかります。
「軸足の真上に、カラダを置く。 そして、足の裏全体で、地面を踏み込む」
というのが、動きの基本になっているように思います。 どうでしょうか?
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《 誰でも知っている動き 》
この動きは、直感的に、「誰でも知っている動き」です。
誰でも知っている動きであり、多くの人が実際にやっている動きです。
これが「正しい動き」であり、唯一の動きであると、考えたくなります。
ところが、それとは「全く違う動き」が存在する。
「全く違う動き」に興味を持つべきなのか、興味を持つ必要なんかないのか?
「そんなの、どうでもいい!」と言えるレベルかどうか?
話を進めていきましょう!
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