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爪先から着地 ~踵を踏むとカラダが進む |
作成日:2012/10/17、最終改訂日:2012/10/25 |
§段-09:「爪先立ち」からの前進〜左足編
「階段の角に爪先をつけて、踵を強く踏みつけて、階段を登る」時、人間の足はとても複雑な動きをする。
左右どちらの足でも、「太股を後ろに下がる」動作をするが、太股の回転方向(外旋、内旋)が、左右で違っていました。
では、平坦な場所で、両足ともに「爪先」で立ち、前足の踵(ヒール)を踏みつけてやるとどうなるか?
詳しく実験していると、「とても興味深いこと」がわかってきます。
社交ダンスの練習をしているつもりではないのですが、周囲から見ていると、なにこれ、社交ダンスの練習に見えてしまう・・・という話。
左足と右足とでは、違うので、まずは「左足が前、右足が後ろ」の実験です。
●「左足が前、右足が後ろ」からの前進 〜おへそを右斜めに向けた時
***作成中***
●「左足が前、右足が後ろ」からの前進 〜おへそを左斜めに向けた時
これ、まっすぐに進めません!
無理矢理、まっすぐに進もうとしたら、【爪-22)の手前で沈み込んで、動けなくなってしまいます。
太股の旋回方向と、左骨盤・右骨盤と動きによって、最終的には、カラダが左回転して、「両足ともに爪先立ち」の中間バランスなったところで、カラダが落ち着きます。
「まっすぐに進もうとして、踵を踏み込んだら、カラダが回転してしまいました」みたいな感じです。
カラダを回転させるときには、「踵を高く持ち上げて、爪先の上で回転する」ものだと考えがちですが、全く逆です。
膝を前に倒しながら、太股を前に出していけば、なんの問題もなく、、右足を出していくことが出来ます。
左の膝をどんどん前に倒していき、強い爪先立ち(最終的には、左足の親指の上に、カラダの全体重を乗せて立ちます)のところから、踵を降ろしていけば、前に進むのは簡単です【爪-32)。
踵を降ろしたとき【爪-34)に、カラダが沈み込み、足首と膝が深く曲がります。
そこから、足首と膝を伸ばすことによって、「<b>支え足(サポーティング・フット)で、カラダを前に送り出す</b>」ことが可能になります。
●両足を真横に開いて立ち、左斜め前方へ進むとき</font></b>
両足ともに爪先で立ったところから、左足の踵を積みつけてやると・・・・
左の太股(ふともも)が内旋(左膝が動かず、左の太股が右に回転しようとする)し、左の骨盤が後ろに下がる
・・・・ならば、その効果が「最大」になるのは、どういうパターンなのか?
両足を横に開き(両足を「ハ」の字)、左足の踵をを踏みつけて、右足を斜め前に出していくパターンです。 日常生活では、足を斜め前に出すことはありませんが、社交ダンス(スタンダード種目)では、頻繁に出てくる動きです。
両足を開いて立ったところから、左足の踵を踏みつけてやると、バランスを保ったまま、カラダが勢いよく、動きます。
右足は、どの方向に出ていくか??
右足は、左足の前、カラダに対しては「左斜め前」方向に、出て行きます。
こちらは、膝を前に倒して、太股を前に出して、腰からカラダを進めていく方法です。
カラダを左斜め方向に進めるときには、左の膝を外側に倒す必要があります。
ところが、左膝を倒そうとすると、意に反して、左膝は内側に倒れようとします。
左足に体重を乗せると、左の太股が内旋(右回転)しようとするのが原因です。
結果的に、膝を前に倒す前に、左足の踵が「ぺたん!」と地面について、左足の上で深く沈み込んでしまいます。 これでは、カラダを進めることは出来ません。
そこで、【爪-51)のように、右足の上に体重を乗せたところから、アタマを大きく動かして、【爪-54)までアタマを動かしていきます。
足を振るレッグ・スウィング(足の振り子運動)に対して、足を支点としてアタマが振り子のように動くので、日本の社交ダンスでは、これを「メトロノーム・スウィング」と呼んでいるようです。
ところで、この写真。。。つまり、下駄を履いた、昔の日本女性の写真
右足が後ろにあり、足全体が外旋しています。
ここから、履いている「下駄(げた)」を前に倒していくと、どうなるでしょう??
右足が前に出てくるハズです。
右足は何処に着地するか?
左足の斜め前だと思われます。
カラダの動きは、意外とこの実験(斜め前に進むパターン)に近いような気がします。
●まとめ
「両足ともに爪先立ち」から、踵を降ろしながら、カラダを前に進めていく方法を検証してみました。 ちなみに、この実験は、すべて「裸足」で行ってます。
社交ダンスのフィガーとしてではなく、
「両足爪先立ちの姿勢から、前足の踵を踏み込むと、カラダが前に出る!」
という動きとして、実験してみたつもりです。
「一般的(?)な、カラダの動き」として、実験したあとで、「社交ダンスのフィガーに該当するモノはないかな?」と探してみたら、「あった!」という具合です。
実験した動きの結果(踵を踏み込むパターン)は、この図(左側)にぴったり適合していることがわかりますかと思います。
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《 なぜ、おへそは「斜め前」を向けるのか? 》
「大きな歩幅で歩く」ときは、どうしたらよいか?
子供に質問すると、こんな答えが返ってくるでしょう。
右足を前に出すときは、右の骨盤も一緒に前に出せばいい。
左足を前に出すときは、左の骨盤も一緒に前に出せばいい。
でも、ほんとうに、そうなのでしょうか?
おへそを正面に向けて、骨盤の角度を固定して歩くよりも、
左右の骨盤に手をあてて、足と骨盤を一緒に動かしたほうが、「歩幅」は広くなります。 左右対称な動きになります。
そうすると、おへそは「斜め前」を向きます。
ここまでは、誰でも理解出来ますし、正しい回答です。
でも、問題は、その先にある。
足と骨盤を一緒に動かして、足を開いたとき、上手にカラダを前に進めることが出来るのか?ということです。
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